Karimoku Colonial Couch

 およそ30年程前、長椅子が欲しいとよくお世話になっていた近郊の家具屋さんに出向いて物色。なかなかこれだと思う物が無い中、家具カタログを見せてくれると云うので数社あれやこれやと眺めていると、有りました、カリモク家具だった。佇まいと柄が気に入って早速相談、取り寄せてくれると云うので待つ事しばし、やって来たのがかなり重たいこのカウチ(長椅子)だった。

 その後、よくかみさんがこのカウチに座って娘二人に授乳したり、時には横になって昼寝したりしたものだった。そうこうしている内に娘達も大きくなり、四人掛けのソファーが必要となり、車のイスの表皮に使用する生地を利用したソファーを手に入れ、カウチはしばらく引退していた。

 鹿児島県奄美大島で115年ぶりの初雪を観測した頃、巣立った娘がソファーが欲しいと云う事で、思い出深い30年物のカリモク家具のカウチ、生地を張り替えて使ってはどうかとなった。早速、お世話になった家具屋さんに話しを持ちかけると、さすがに家具製造販売の家具屋さん、出入り家具修理屋に頼んでも良いが、生地は同じ物ではなく色柄が近い物になると云う事で、それではとカリモク家具に張り替えを訊いてみる事になった。カリモク家具は修理部門も有るので引き受けてくれる事となり、家具屋さん曰く張り替え、新品の値段とあまり変わらないと心配する中、即依頼する事に。ネットには、驚く事に30年前のこのカウチ、現行製品として流通して居るではないですか。しかも、カリモク家具のホームページでは、COLONIAL 40th Anniversaryと銘打っている。40周年にもなるコロニアルシリーズだったのかと感慨ひとしお。

 張り替えして戻ってきたカウチは、クッションも新しいものに入れ換えたらしく、思い出深い傷はそのままで新品同様である。

 そしてもう一点、カリモクのライティングビューロである。娘達が学習机の年齢になった時、一生使える様なものはないかとカウチでお世話になった家具屋さんへ出向き、当時はネットが未だ一般化されていなかった時代でまたまたカタログである。数年の間を置いて、娘二人とも同じ物を用意した。最近ネットで知ったのであるが、ラスティックシリーズ(Rustic Series)、残念ながら現在は製造中止となっている様である。最近上の娘が新居へ運び出した様子を見ると、これは末永く使ってもらえそう。

Karimoku writing bureau 1 Karimoku writing bureau 2


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